新たなアート市場「NFT」でのイラスト販売方法

こんにちは、プロのイラストレーターをやっているAizuです。

「デジタル作品が75億円で落札」!?

2021年ごろから耳にするようになった『NFT』。

販売方法は?だれでも出品できるの?そもそもNFTって何?

イラストレーターなら参入すべきなの?

これから絵描きとして生き抜くためにも、しっかり情報収集しておきたいところですね。

NFTでのイラスト販売方法

NFT(非代替性トークン)マーケットに出品する手順は下記の通りです。

  1. NFTマーケットプレイスの選択
  2. ウォレットの接続
  3. アカウント認証/プロフィール作成
  4. 二次販売時の利率設定
  5. NFTの発行
  6. NFTの出品

NFTマーケットプレイスの選択

NFTの販売ができるサービス「NFTマーケットプレイス」。

RaribleやMintable、OpenSeaなど様々あります。規約等をよく確認し自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

ウォレットの接続

MetaMaskやBitskiなどのWebウォレットを選択します。

アカウント認証/プロフィール作成

お使いのNFTマーケットプレイスの指示にしたがって、アカウント認証とユーザー名、メールアドレス、プロフィール等の記入を完了させます。

二次販売時の利率設定

NFTが二次販売される時の利率(Precentage fee)を設定します。

NFTの特徴として、初めの落札以降の売買による利益の一部がアーティストに還元される仕組みがあります。その利率を設定するわけですが、利率次第で落札や二次販売のされ易さが変わります。つまりは売り上げに影響する部分なので、よく考えて設定するようにしましょう。

NFTの発行

まずは、NFT化したいデータを作成します。

データは、画像・動画・音声・3Dモデル等に対応しています(JPG・PNG・GIF・SVG・MP4・WEBM・MP3・WAV・OGG・GLB・GLTF等)。

あとはデータをアップロードし必要事項を記入します。

  • NFT化するデータ
  • タイトル
  • 作品説明
  • 自分の運営するサイトなどへのリンク

各種設定ができたら、「NFTを作成する」ボタンをクリックして完了です。

NFTの出品

いよいよNFTの販売です。

「固定価格での販売」または「オークション形式での販売」どちらかを選択します。

価格や最低落札価格、期間を設定できたら「出品」します。

※OpenSeaの場合はここで手数料の支払いを求められます。

NFTの仕組みをざっくり理解しよう

NFTとは、ブロックチェーン技術を用い、デジタル作品を唯一無二の所有可能な資産に作り替えたもの。それによりアナログな絵画と同様に希少性が担保され、高い価値が生まれやすくなります。

注意点

売買されるのは「データ」や「著作権」ではなく、「所有権」。

二次利用などの規約は各NFTマーケットプレイスによって異なるのでよく確認しましょう。

出品には、仮想通貨などによる手数料の支払いが必要。

75億円で売れたNFT

75億円で売却されたBeeple氏のNFT作品

アメリカのアーティスト・Beepleさんの5,000日間分の作品をコラージュしたNFTは75億円で落札。モザイク調なのがまたデジタル感があり、アート界が次世代へ突入したことを感じさせますね。

VRアーティストのせきぐちあいみさんの作品は1300万円(OpenSeaにて)で落札。

なんとも夢のある結果ですね。

今、NFTマーケットは盛り上がっており、今後続々と世界中のアーティストが参入することは間違いなさそうです。

NFTを活用していこう

NFTはアート界における革命

デジタルでの創作が一般化した現在ですが、デジタルアートは複製が容易であり、著作権などの権利があいまいになりがちでした。そのため、現物のある創作物に比べ価値は低いモノとして扱われてきました。

そこに現れたブロックチェーン技術を用いた「NFT」。

オリジナル、唯一性を保証できるようになったことで、創作者を明確にするとともに、高い価値が想像される環境が整いました。

まさに革命ですね。

NFTがスタンダードになる世界

どうしても高値で売買されるという「お金」の部分に目が行きがちですが、一番重要なのは「著作者が明確になる」という点だと思います。

これまでデジタル作品の著作権を証明するには、客観的証拠の積み上げによるものでした。ですが「NFT」の登場で、これを100%証明できるようになるわけです。

今はまだ、アート系の作品や海外のNFTマーケットプレイスでの限定的な盛り上がりですが、徐々に敷居が下がり、あらゆる著作物がNFTマーケットで取引されるのが当たり前の世界になることでしょう。

もし、この予言が的中したら褒めてください笑

この波に乗り遅れないためにも、積極的にNFTにチャレンジしていきたいですね。

なお、NFTと関連性の高い日本の新サービスについては、簡単5ステップ!イラストの限定販売『elu(える)』でご紹介しています。